自分の可能性を広げようと奮闘したり、新しいアイディアを実現しようと日々働いていたりすると、時として孤独感を感じるかもしれません。
自分がやろうとしている事が常識からかけ離れていればいるほど、孤独感は大きくなります。
特に保守的な気質が強い日本では、何か新しい事にチャレンジする人に友好的な態度をとる人はあまり多くいません。
こうした現状を悲観して、転職を繰り返す人もいると思います。
この世界に、自分の事を100%理解できる人は存在しません。
理解しようと努力をしてくれる人はいるかもしれませんが、同じものを見ても感じ方は人それぞれ全く異なります。
たとえ家族でも、自分の親や子供の考えている事ややりたい事を完璧に理解する事はできません。
誰かに理解されたいという気持ちは誰もが持っています。
ですが、「人間はお互いを100%理解する事はできない」という事実を理解しておかないと、ありもしない幻影を追い続ける事になってしまいます。
人間はお互いに100%理解し合えないと言うとネガティブに聞こえますが、100%理解し合えないからこそ、私たちには無限の可能性が存在しているんです。
理解し合えないからこそ、様々なコミュニケーションツールが生まれ、会話や行動が生まれます。
そうした行動がきっかけで、思いがけない結果が生まれます。
最初から理解できなくて当然というスタンスで人付き合いに臨めば、少し理解し合えただけでそれをポジティブに捉えれます。
そして、余計な期待をしなくなり、自分が実現したい事に集中できるようになります。
全ての可能性は、自分の中から出てくるものです。
自分の可能性を他人に委ねていては、せっかく目の前に存在しているチャンスを見逃してしまいます。
他人に理解されたいという気持ちはほどほどにして、自分がどう工夫すれば相手の理解を得られるかを考えれば、様々な可能性の存在に気が付けるようになります。
これは、自分が社長で、部下が自分を理解してくれない時も同じです。
自分のことを部下が理解してくれる部下を探すのではなく、どうすれば自分のビジョンや指示を部下が理解できるかを考えれば、目の前には可能性が広がります。
どうすれば相手の理解を1%でも深められるか、視点を切り替えて下さい。
ちなみに、「他人に理解されたい」というのは承認欲求です。
他人に理解されるという事は、「あなたはあなたのままでいいんだよ」という承認を他人からもらえることでもあるからです。
誰かに自分の行動を肯定してもらえたら心強いですし、本来の目的に集中できるかもしれません。
ですが、自分を承認するのは自分自身です。
他人からの承認を求める前に、まずは自分で自分を承認して下さい。
そうすれば、他人から自分の価値を担保してもらう必要もなくなります。
自分で自分を承認できれば、誰かに理解されなかったとしても、自分の価値は揺るぎません。
自分を理解してもらいたい、認めてもらいたいという気持ちは、まず自分で自分に与えて下さい。