リスク回避とリスク限定
リスク管理には大きく分けて2種類あります。それは「リスク回避」と「リスク限定」です。
目の前にあるリスクを「回避」すると判断したなら、それはそれで戦略の1つです。むやみにリスクを取る必要はありません。
「相場に立ち向かう」=「リスク限定」で
相場に立ち向かうと判断した場合は「リスク限定」の処置が必要になります。
「ストップロス(損切りポイント)の設定」「ポジションサイズの再考」、「レバレッジの調整」がそれに当たります。
1回のトレードで取れるリスクを計算し、それを元に、損切りポイントやポジションサイズ、レバレッジを決めることでリスクを限定して相場に挑みましょう。
相場では生き残る事こそが最も大切な事となります。
リスク管理は相場に挑む為の必須条件です。
資産をマネジメントする力を養おう
自分で自分の資産をマネジメントできる力を養いましょう。1回のトレードにおいて許容できる損失はいくらなのか。
1度ミスをすれば、それを取り返す為に何回勝たなければいけないのか。
投資では程度の差こそあれ、リスクを取らなければ利益を取りにいけません。
予知能力が無い限り、全勝する事は不可能です。
だからこそ、リスクを回避する事や限定する事で知らない間に損失幅が拡大しない様に管理する必要があります。
投資がゲームだとしたら、それは相場の行き先を当てるゲームではなく、自分の資産をしっかりと管理して増やすゲームと言えます。
「損小利大」を実践しよう
うまくリスクや資産を管理して、お金を増やすにはどうしたら良いのか。
それは大きく稼ぐ事では無く、大きく負けない事です。
負けても、その負けを極力小さくする事が必要です。
例えば、相場が上に行くか、下に行くかが2分の1の確率だとして、当たる確率が50%。
50%というのは低い数字に見えるかもしれないですが、実際に勝っている投資家やシステムの勝率は30%や40%だったりもします。
単純に1回のトレードで得られる利益と損失が同じであれば、トータルで負けてしまいます。
勝っているトレーダーがやっているのは、損切りこそ早くして、利益は伸ばすという「損小利大」の原則です。
自分の感情に打ち勝て
自分の感情に打ち勝つ事は最初はなかなかできません。
人間は感情的な生き物であり、どうしても利益は早めに確保して、損に対しては希望的観測で「戻るまで待とう」という心理が働いてしまいます。
この心理に勝つ為には、ロスカット(損切り)のルールを決めて守るしか方法はありません。
行き当たりバッタリでは自分の気持ちに勝てる訳がありません。
相場で稼ぎ続けるには、トータルでプラスにする事が必要です。それには、これらを断固行う事が必要となります。
そうしなければ、負けずに100勝し続けても、その後のたった1回のミスで全てを失う事になります。
損切りをするという事は、次にまた攻めるという事ができる余裕を持つという事でもあり、損切りしないとその含み損になっているポジションに全てを託すという事に成り兼ねません。
その損失の出ているポジションをそのままにして、新たなポジションを建てようとすれば、次はポジションを持ちすぎる等という問題が発生します。
1つのポジションの行く末に、今後が大きく影響される様な管理をしている時点で、遅かれ早かれ、破綻は目に見えています。
私も損切りの事はよく言っていますが、実際に守れている人はかなり少ないです。
損切りの事を軽く考えず、きちんと習得して欲しいと思います。