2つの為替レート
FXの取引画面では、為替レートは、100.10円-100.15円という風に2つのレートで表示されています。
この様な表示の仕様を2WAYプライスと言い、上記の例で言うと、15銭の方が買う場合のレートで、10銭の方が売る場合のレートになります。
買値の事をアスク(ASK)、売値の事をビッド(BID)と言います。また、このアスクとビッドの差額の事をスプレッドと言います。
「スプレッド」は取引コストになる
為替取引ではスプレッドがあるので、買った瞬間はスプレッドの分だけマイナスのスタートとなります。
したがって、このスプレッドが狭ければ狭い程、投資家にとっては有利です。
そして、現在はほとんどのFX証券会社が取引手数料を無料で提供しています。
その為、簡単に言えばFX証券会社にとってはこのスプレッド部分が利益となり、投資家にとっては取引コストになります。
最近のFX証券会社の競争はどんどんと加速し、その競争はスプレッドの幅にまで発展しています。
特に「米ドル/円」においては顕著で、1銭や、それ未満で提供するFX証券会社も珍しく無くなっています。
「買った=所有」という感覚は捨てよう
FXは、「買い」からでも「売り」からでも取引する事ができます。
通貨ペアのレートは、2つの通貨の交換比率を表しているので、「買う・売る」という所有感を伴う表現ではふさわしくなく、むしろ指数がどっちに動くかを予想して取引している感じに近いかもしれません。
例えば、「米ドル/円」という通貨ペアを取引する時、米ドルを買えば、それは同時に円を売る事になります。
逆に、米ドルを売れば、それは同時に円を買う事にもなります。
最初は違和感があるかもしれませんが、FXの取引口座に証拠金を円で入れ、いきなり何もない状態から、米ドルを売って円を買う事もできます。
為替レートとは、通貨ペアを横に表記した際に、左側の通貨を1単位分だけ手に入れる為に必要な右側の通貨の量を表します。
左側の価値が高くなればなるほど、それに必要な右側の通貨が多くなります。
為替レートが今後大きくなると思えば左側の通貨を買い、小さくなると思えば右側の通貨を買ってみましょう。
買った方にスプレッド分以上レートが動けば、利益になります。
買う事を「ロング」と言ったり、売る事を「ショート」と言ったりもします。
何かしらの通貨を売買している状況を「ポジションを持つ」と言ったりもします。
最初は覚えなければいけない事がたくさんあるかもしれませんが、実際に取引を始めれば、数日で理解できると思います。