㉜ 相場の騙し

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相場の騙しとは

「騙し(fakeouts)」とは、テクニカル分析において買いサインや売りサインが出たものの、相場はそのサインとは全く逆方向に動いていく事を言います。

 

特に「騙し」が起こりやすいタイミングは、多くの投資家が注目している場合が多く、それは同時に多くの投資家が「騙し」に引っ掛かる事を意味しています。

そして、多くの投資金が流れ込む事によって、相場は一気に動き始める事が多くあります。

 

騙しが起こる理由として、「多数の投資家が注目している売買サインだから」といった見方が考えられています。

例えば、多くのトレーダーの売買サインとなっている「レンジブレイク」と言うサインが有りますが、レンジがブレイクされるとブレイク方向に大量の投資金が流れます。

 

その一方では、有名な売買サインには大量の資金が流れる事を予め知っているトレーダーが、その資金を狙ってブレイクアウトとは反対方向へと売り込みます。

 

結果、どちらの資金が多いか、またはタイミングが良かったのかにより、ブレイクアウトが成功するか、「騙し」となり、ブレイクアウトが失敗するかと言う事が決まります。

 

騙しに対応する事は、多くの資金を生み出せるチャンスで有り、資金を失わないための知識でも有ります。

その為、騙しを見極める事は、多くの投資家の目標となっています。

 

騙しの例

今回、例で挙げるのはペナントでの騙しです。

ペナントは、基本レジスタンスラインとサポートラインが存在し、画像の様に綺麗に反発し、上か下か抜けた方向にトレンドが発生します。

上の画像では上に抜けているので、アップトレンドが形成されるので、レジスタンスラインを抜けた時点でロングエントリーするのがオーソドックスなやり方です。

 

しかし、これが騙しだった場合は、

一旦レジスタンスラインを抜け、ダウントレンドに転じます。

なので、レジスタンスラインを抜けてロングエントリーした方は負けるということです。

 

騙しは一回だけではなく、2回連続起きたりします。

この様に、レジスタンスラインを抜け、更にサポートラインを抜け、結局、再度レジスタンスラインを抜けて、アップトレンド形成というパターンもあります。

このパターンは、経験の浅いトレーダーだけで無く、玄人トレーダーにおいても騙されるパターンでもあります。

 

 

私はサイクル理論に基づいてトレードしているので、この様な騙しには引っかかりません。

一度目のレジスタンスラインのブレイクは、サイクルトップと認識し、二度目のサポートラインのブレイクはサイクルボトムと認識できるからです。

サイクル理論の場合、これは騙しとは受け取れないという事です。理論通りの動きで、想定内の動きだという事です。

 

騙しに騙されない方法

騙しに騙されない方法と、騙されにくい方法が実はあるんです。

あまり知られて無い上に、騙しの対策法は無いと言われる騙しですが、少し頭を捻ればあるんです。

 

まず騙されない方法は、「トレンドのみを見る」ことです。

騙しは基本的には、トレンド転換点やレンジブレイクの際に発生します。

なので、トレンド転換点はあまり気にせず、「欲張らないトレード」をしたら良いのです。

 

騙されにくい方法は、「大きな時間足を軸にトレード」することです。

いわゆる、私の様なスイングトレードですね。

騙しの発生要因は様々あると思いますが、その中でも1つの要因は、「大きな相場の流れが、相場を支配している」からです。日足・週足・月足等の時間足は、騙しが少ない傾向にあります。

 

例えば、日足がアップトレンドと仮定します。

その中で、日足より短い時間足が上下を繰り返し、日足がアップトレンドを形成していきます。

日足でアップトレンドを形成してるのであれば、結局上に行くんです。

なので、1時間足で騙しが発生するとしたら、下に行こうとする時に騙しになりやすいです。

ここまで聞くと騙しに引っかかる方が凄いと思いませんか?

単純に騙しに引っかかる人は、目先の短い時間足しか相場を見ていない人が多いからです。

「自分はスキャルピングトレードしかしていないから、週足は関係ない」と思っている方も少なくはないでしょう。

大きい波のトレンド方向でトレードするのがFXで成功する近道かもしれませんね。

 

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