ポジションと決済
ポジションとは、外貨の持ち高(残高)の事を言います。決済して利益や損失が確定する前の状態の事を言います。
決済とは、利益確定か損切りで取引を終了することです。
買いポジションと売りポジション
FXで為替差益を得る為には、通貨を「買ってから売る」パターンと「売ってから買い戻す」パターンがあります。
例えば、100万円で1万ドル(米)買った状態の事を「買いポジション」(=ロングポジション)と言います。この場合は、1万ドル(米)のロングポジションと言います。
また、FXでは外貨を売りからトレードできる空売りができます。
売りのトレードをした場合、例えば1万ドル(米)を売った状態の事を「売りポジション」(=ショートポジション)と言います。この場合は、1万ドル(米)の売りポジションという事になります。
この様に新しく通貨の売買を行う事を「ポジションメイク」(=ポジションを建てる)と言い、このポジションメイクと決済のタイミングが損益を左右します。
また、通貨間の金利差によって生じるスワップポイントは、このポジションを保有した期間の間発生します。
ポジション量を増やしたり減らしたりする事を「ポジションを膨らませる」「ポジションを減らす」と言い、ポジションを持たず、為替レートの影響を受けない状態の事を「スクエア」と言います。
決済
ロングポジションでもショートポジションでも、決済しなければ利益や損失は確定しません。
通貨を買って、ロングポジションを持っているならその通貨を売る事で、外貨を空売りでショートポジションを持っているなら買い戻す事で損益が確定します。これを「決済する」と言います。
例えば、1万ドル(米)のロングポジションを持っているなら、為替レートで円安になるのを見計らって、売りに出して決済すると、利益が得られます。つまり、安く買って、高く売る事で利益が得られます。
逆に、売りから入った1万ドル(米)のショートポジションなら、為替レートで円高になるのを見計らって、買い戻し(決済)します。高く売って、安く買う事で利益が得られます。
為替レートがどれだけ不利になっても、決済しなければ損失は確定しませんが、含み損(現在のレートで決済した場合に発生する損失)が大きくなってくると、ロスカットによって、自分が意図しないタイミングで強制的に決済されてしまう事になります。
▶︎ NEXT ⑬「通貨ペア」