「今の会社より年収のいい会社に、転職が決まった」
「ネットでのビジネスで、少しずつ収益が上がってきた」
「長い間フリーターだったのに、就職先が見つかった」
「気になっていた同期の子と、交際するようになった」
仕事がうまくいき始めると、自信がついてきます。
そして、経済的に落ち着くと精神も安定してきます。
恋愛が実ると、目の前の景色がいつもと違い、心躍る日々がやってきます。
何よりも、自分の起こした行動が、「結果」という実を結び始めると、これまでにない充実感を覚えることができると思います。
「人生がいい方向へ動き始めた」と思えるようになったら、やっておいてほしいことがあります。
それは、周囲に「運のおすそわけをする」ということです。
これまでのみなさんがそうであったように、周囲の人だって成功して幸せになり、よりよい人生を送りたいと思っています。
そんな中、いつも「1人勝ち」だけを考えていると、結局は後が続かないし、うまくいかないものです。
運の研究をするリチャード・ワイズマン博士も、運の良い人と悪い人の性格を比較すると、運の良い人は他人に共感して助けようとする傾向があり、「運の良い人が幸福の恩恵に何度もあずかるのは、彼ら自信が他人を助けようとするから」だと述べています。
だから、誰かが自分がうまくいった方法を探していると気付いたのなら、快く全ての情報を与えてみて下さい。
また、誰かにとって、自分が築いた人脈が役に立ちそうなら、助けになりそうな人を紹介してみて下さい。
このように、自分のもとにやってきた幸福を、他の人にもおすそわけするのです。
「与えれば戻ってくる」というのは、成功哲学でも不動の法則です。
多くの名立たる成功者たちが、ほとんど全員同じことを言っています。
そんな「与えれば戻ってくる」という法則は、どんな人も経験したことがあるのではないでしょうか。
私自身も「与えれば戻ってくる」を、何度も体験してきました。
当然、見返りなど一切期待していなかったため、「戻ってくる」のは突然でした。
そんな体験をすることで、「自分は、人に何を提供できるのか?」ということを、考えるようになりました。
「与える」というのは、決して大きなことでなくてもいいのです。
便利な家電があれば教えてあげたり、自分が読んだ面白い本があったら紹介してみたり、役立ちそうな情報などがあれば簡単なメールで伝えておいたり。
そんな小さな「与える」習慣は、忘れた頃に自分に返ってくるはずです。
ここで大事なことは、「戻ってくる」という部分を期待せずに、「与える」ことだけを快く行うことです。
「戻ってくる」という期待や下心などない、ピュアな「与える」というマインドや行動こそが、さらに、みなさんの運を押し上げて不動のものにしてくれます。
「与えれば返ってくる」の「与える」が、心から自然に行えるようになった時に、さらに運を強化する「見えない力」さえも発動するのです。
「見えない力」というものが本当にあるかどうかは、「与える」ことを実行に移した人だけが知ることができます。