潜在意識は自分のことを知っている!
私たちの脳は、潜在意識下において「本音で自分のことをどう思っているのか」を認識しています。
そして、それを実現するために、あらゆる出来事を引き寄せています。
この事実を知っているかどうかによって、人生は大きく変わります。
ここで言う、「本音で自分のことをどう思っているのか」について、私は「自己定義」と呼んでいます。
自己定義とは呼んで字のごとく、自己をどのように定義するかということです。
自分をどのような存在として認識しているのか、とも言い換えられます。
この自己定義は、潜在意識下で無意識に認識されているものと理解しておいて下さい。
例えばみなさんは、内心、本音で自分のことをどう思っているでしょうか。
どんなに隠そうとしても、その思いを脳は認識しています。
そしてその結果として、日々の出来事を引き寄せているのです。
つまり、もし自分が「稼げる人になりたいと思っているにも関わらず、本音ではいつまで経ってもお金が稼げない」と感じているとしたら?
自分の潜在意識には「私は稼げない人間だ」という自己定義があるかもしれません。
では、お金を稼いでいる人はどのように自己定義しているでしょうか。
そういった人達は、本音から「私は稼げる人間だ」と思っています。
なかには「私はもっと上のステージで稼ぐ人間だ」と思っているかもしれません。
そしてそのような思いを脳がキャッチし、そうなるための出来事を引き寄せています。
夢を実現している人々は、「自信」があり、「自己肯定感」に溢れています。
自信や自己肯定感を持っているからこそ、自己定義が揺るぎなく、その信念がブレません。
一方で、自信も自己肯定感もない人は、ちょっとしたマイナスの出来事があると自己定義がブレてしまいます。
それがやがて潜在意識に定着してしまい、出来事が現像化してしまうのです。
世の中で活躍している人々、例えばスポーツ選手などは、もともと強い自己定義がありますが、結果を出していく過程においてさらに自己定義を強め、そしてまたステージを上げていくのです。
「成功体験」は自己定義をより強くする作用を持ちます。
たとえ小さなことでも、何かしら自分を成功させてあげるよう導いていくと成長は爆発的に加速する可能性があります。
たとえ結果を出していなくても、高い自己定義を持つことは可能です。
自己定義が持つ威力を知り、望む現実を手に入れて下さい。
「稼げる自分になりたい」など、叶えたい夢があるのなら、やるべきなのは「目標を立てること」ではなく、「自己定義」する必要があります。
自己定義とは、「○○になりたい」といった願望的なものではなく、「私は○○である」と自分の存在を定義付けることを指します。
つまり、なりたい自分を自ら定義してしまうことです。
稼げていない人の多くは、「稼げるようになりたい」「1億円が欲しい」など、願望的な思いばかり抱いています。
そしてそれらは先ほども説明したとおり「ない自分」「不足している自分」という自己定義につながり、望む現実を引き寄せづらくしてしまいます。
自己目標というものは、一歩間違えれば同じ作用をもたらしてしまいます。
願望に近い意味合いになることもあるからです。
そのため今後は、自己目標の習慣を自己定義の習慣へと変えていって下さい。
そしてその自己定義を、普段から脳に刷り込んでいくのです。
例えば、「私はお金が欲しい(I want)」という自己目標を設定している人は、それを「私はお金持ちである(I am)」に切り替えて自己定義します。
それを習慣的に言語化することで、脳に刷り込みを行います。
こうした習慣がもたらすのは、「目指す自分」から「存在する自分」への変革です。
脳に刷り込まれた自己定義によって「存在」できている人は、周囲にもそのような錯覚を引き起こします。
大きなことを成し遂げる時には、しっかり自己定義したうえで、きちんと言語化することが大切です。
それが、より揺るがない自己定義へとつながります。
今後より高みを目指すのであれば、自己目標ではなく、自己定義を習慣化して下さい。