感情はロマンに乗せましょう!
人間というのは不思議で、誰かに気分を害された時や裏切られた時に、「思い知らせてやりたい」等と仕返しの心を持ちます。
これらの一時的に生まれてくる感情を情動と言います。
情動は怒りや恐れ、喜びと悲しみなど、人間が生きていく上で重要な感情ですが、多くの成功する人は、この情動をうまくコントロールして生きています。
なぜなら、一時的な感情は成功を大きく妨げるからです。
情動で怒りを表す人は「一時的なスッキリ」を求めています。
学校の先生や上司が突然叱るのも同様で、子供が欲しい物を手に入れようと駄々をこねるのとよく似ています。
そして、情動が達成された後に必ず後悔が生まれてきます。
「あんなに叱る必要はなかった」と、相手の表情を見て後悔します。
ですが、この時点ではもう遅いです。
自分の怒りの矛先である相手との間に絆が結ばれる事はありません。
どうして上司は部下や社員を大声で叱ったりするのでしょうか?
おそらく、それは相手を威圧する為だったり、懲らしめてやろうという事が目的となっているのではないでしょうか。
ですが、その方法ではミスの再発を防ぐとか、正しい手順を身に付けさせるなど、本当に伝えなければいけない事が、相手にはちゃんと伝わらないと思います。
私は学生の頃、制服の着こなしが悪かったり、髪の毛が明るかったりしてたくさん怒られました。
そして、怒る大人の人間性を感じていました。
例えば、私は両親に育てられていないので親友でしたが、皆さんは両親で当てはめて下さい。
親友が私の事を本当に親身になって考えてくれてて、その子に大きな声で叱られた時は、私は嬉し涙が出ました。
その嬉し涙には、本当に私の事を家族のように思って、ちゃんと私の事を考えてくれているというのが再確認できて嬉しかったという事と、反省や後悔が含まれていて、叱る親友を憎いなどとは思いませんでした。
ですが、親友も機嫌が悪い時があって、いつもは怒らない事で八つ当たりかのように怒られた時には、反抗しました。
それは、親友の情動からの怒りで、叱られている時に涙すら出ませんでした。
つまり、どんな局面でも情動ではなく、愛を持って接する必要があると私は学びました。
人間は情動で怒りを出す反面、誰かが苦しんでいる時や困っている人を見たら「助けてあげたい」という情動も生まれます。
経営者の方々と食事をしていた時の中の会話で「感情」について話していた経営者が言っていたことがあります。
「仕事や普段の感情は抑えるべきだけど、燃え上がる感情もなかったら絶対に成功しない」と言っていました。
「成功する人が感情を出して良い時はロマンを語る時だけ」とも言っていました。
男性の経営者の方で、「好きな女性にアプローチする時もロマンがなければ振り向いてくれないし、途方もない目標にチャレンジする時もロマンがなければ仲間は誰も動かない。成功する人はロマンに感情を乗せる」と聞いて、私も「確かに」と思いました。
情動というのはエネルギーを使います。
そして、エネルギーというのはプラスの事が起これば増えて、マイナスの事が起これば減ります。
エネルギーはメンタルで燃費が決まります。
どこに感情を乗せるかで、成功までのスピードが大きく変わるという事です。