レバレッジとは
FXは少ない資金で大きなお金を動かすことができます。
FX=外国為替証拠金取引は、その名の通り通貨を「証拠金取引(保証金取引)」するものです。
一定額を証拠金(保証金)、つまり担保として預ける事で、その何倍もの資金の取引ができる信用が与えられるのです。
この様に、少ない資金で大きな額の取引ができる事を「レバレッジ効果」と言います。
ちなみに、レバレッジとは「テコ」という意味です。
FXはテコの原理を利用とした取引というわけです。
このレバレッジ効果で、元手の少ない人でも効率的に利益を得ることができます。
例えば、1米ドル=120円で1万米ドル買う場合、レバレッジ1倍なら120万円必要ですが、レバレッジ10倍なら12万円で済みます。
その後、円安が進み、1米ドル=130円で利益確定した場合、どちらも10万円の為替差益が得られます。
とは言え、120万円投資して10万円の利益を得る方が、遥かに効率は良いですね。
ただし、レバレッジを高くすると、少ない資金で大きな利益が得られる反面、相場が予想と反対に動いた場合には、大きな損失が出る可能性もあります。
レバレッジを何倍にするかは自分の投資経験を考え、慎重に決めましょう。
レバレッジが可能な理由
なぜ、この様な取引が可能なのか?
それは、FXの決済方法に仕掛けがあります。
FXは、物販を売買する時のように、その都度お金の受け渡しが行われません。取引で発生した差額分だけを決済する差金決済という決済方法なので、少額での取引が可能になります。
例えば、1ドル(米)100円のレートで、1万ドル(米)=100万円分買ったとします。しかし、買った時点でお金を引き渡す訳ではありません。
買った後に、米ドルレートが1ドル110円になり、1万ドル(米)を売り決済すると、10万円の利益となり、110万円になります。
この時も110万円を受け取る訳ではなく、差額の10万円だけを受け取るという形になります。これが差金決済です。
レバレッジかけすぎ注意
レバレッジの上限は、FX証券会社によって異なります。
日本のFX証券会社は法律に基づき、最大でも25倍となっています。海外のFX証券会社では最大400倍のレバレッジがかけれるというFX証券会社もあります。
予測通りに相場が動き、トレードがうまくいけばハイリターンが望めますが、その分ハイリスクです。
為替レートの少しの変動で証拠金が不足してしまうという事態が発生します。
相場が読める様になるまでは、レバレッジを控えめにかけていく方が良いと思います。レバレッジは勿論1倍からかけることが可能です。
FXではスワップポイントでの利益も望め、手数料も安いので、レバレッジ1倍でも有利な取引ができると思います。
レバレッジをかけて大損したら?
証拠金(口座内のお金)の何百倍もの額のトレードをして、ポジションと逆の動きをし、為替差損が膨れてしまって、証拠金が足りなくなるとどうなるのでしょうか?
FXではそうならないように、マージンコールやロスカットというシステムがあります。決済しなくても、含み損が大きくなってくると、自動的に強制決済が行われ、基本的に証拠金以上の損失が出る事の無いようになっています。
海外口座で数百倍といったレバレッジをかけていて、パニック相場の際に約定ができない可能性があります。
なので、海外口座で大きなレバレッジをかけてトレードする際は、ゼロカットシステム(口座以上のお金を失う事の無い保険のようなもの)がある口座を選ぶと良いですね。
続く。。。
👉⑥