どんなに幸運だと思える時期があっても、運が停滞する時は訪れるものです。
突然、プライベートがうまくいかなくなったり、仕事をひと通りマスターしているにも関わらず何故かミスが続いたり、同僚との仲が悪くなったりしたことはありませんか?
このような時に大事なことは、うまくいかない時も不安な気持ちに負けないことです。
思わず考え込んでしまうような不運の連続でも、マイペースを崩さないようにして下さい。
そして、「調子が悪い時期もある」ということを自分で知っておいて下さい。
最大の敵は、自分自身でもあります。
だから、停滞する時期は、「今は運を溜めている時期なんだ」と思うようにして下さい。
そんな強い心があれば、再び運勢が上昇する日はやってきます。
例えば、「ケンタッキーフライドチキン(KFCコーポレーション)」の創業者・事業家で知られているカーネル・サンダースは、多くの苦難を乗り越えて成功を収めた人です。
彼は、30代でガソリンスタンドの経営を始めますが、大恐慌と干ばつのあおりを受けて失敗します。
片腕として一緒に働いていた最愛の息子も、病気で亡くしてしまいます。
その後、彼は新しく始めたガソリンスタンドの一角にカフェをオープンします。
素材にまでこだわったフライドチキンで人気となり、経営が軌道に乗るも、今度は火事に見舞われたり、お店の近くに高速道路が開通して車の流れが激減したりして、経営が悪化し、お店を手放すことになります。
この時、65歳です。
しかし、度重なる苦難にも屈せず、彼は「フライドチキンのレシピを教える代わりに、売れたチキン1つにつき5セントを受け取る」というフランチャイズビジネスを思いつきます。
全米を車で回り、レストランなどに飛び込み営業をかけるも、合計1009回も断られてしまいます。
それでも諦めず売り込みを続けた結果、73歳の時にはチェーンは600店を超え、彼の名前と秘密のレシピで作られたフライドチキンは、世界展開されることになったのです。
彼は、数々の困難に負けない強さがあったからこそ、人生を制することができました。
今の人たちは、山登りに例えると、頂上に上る入り口、または3合目あたりで諦めて、辞めてしまう人が多いです。
そんな人たちは1度の失敗で、「私はやっぱり、ダメ人間なんだ」と思ってしまいがちです。
たった1度の失敗で、まるで自分の人間としての存在を全否定されてしまったかのように落ち込んでしまう人もいます。
しかし、失敗していない人よりも「いい経験をした」のです。
次からはそこに気を付ければいいだけです。
そうすれば、次からはうまくいきます。
失敗すると「運がない」と思いがちですが、実は成功に1歩近付いています。
つまり、「失敗は幸運」なのです。
うまくいかない時も、不安な気持ちに負けないようにして下さい。
失敗に負けないマインドを持つ人こそ、運を引き寄せます。